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LHサージ, 排卵検査薬の基礎知識
LHサージとは？排卵検査薬や排卵との重要な関係

LHサージとは？排卵検査薬や排卵との重要な関係

LHサージと排卵検査薬・排卵との重要な関係

『排卵検査薬』は、排卵が起きる前に陽性反応を示し事前に排卵日を教えてくれる優れもの。

事前に排卵日を把握することは、より妊娠の確率が高い時期に“仲良し（性交渉）”のタイミングを取るためにとても重要なことですよね。では、排卵検査薬は一体なぜ排卵前に陽性反応を示すことができるんでしょう！？そもそも排卵検査薬が陽性になってからどのくらいで排卵するんでしょうか？

その仕組みを知るためには、排卵の引き金となる『LHサージ』という存在を知っておかないといけません。

排卵前におきるLHサージとは？

『LH』とは黄体形成ホルモン（英語：Luteinizing hormone）のこと。

下垂体から分泌されるホルモンで、普段から少量分泌されているため常に体内に存在しています。女性だけではなく、男性の体内にも存在するホルモンです。

しかし、卵胞がある一定のサイズまで成長すると、このLH（黄体形成ホルモン）が大量に分泌されます。これが『LHサージ』。このLH（黄体形成ホルモン）の大量分泌『LHサージ』を引き金として、排卵がおきるという仕組みになっているんです。

『LHサージ』は、「そろそろ排卵しましょうね～！！」と卵胞に呼びかける、排卵のスイッチのような役割をしているんですね！！

参考：https://www.healthline.com/health/pregnancy/lh-surge#2, http://www.ivf.co.jp/?page_id=97

LHサージと排卵検査薬の関係は？

排卵検査薬は、この排卵前におきる『LHサージ』を捉えることで陽性反応を示すという検査薬。

排卵の24~48時間前に『LHサージ』が起きると、尿中のLH濃度も急上昇！！排卵検査薬はこのLH濃度の上昇を検知し、陽性に反応する仕組みなんですね。

ここで勘違いしてはいけないのが、“排卵検査薬が陽性になった日が排卵日”というわけではないということ。

排卵検査薬は、あくまで『LHサージ』を捉えて陽性反応を示しています。排卵が起きるのは『LHサージ』の開始から24~48時間後なので、排卵検査薬がはじめて陽性になってから24～48時間後に排卵する、ということになります。

つまり…

排卵検査薬が陽性＝ちょうど『LHサージ』が起きているところ＝もうすぐ排卵するよ～！！

っていうことになりますね。

『LHサージ』の持続時間には個人差アリ！！最低でも1日2回検査が必要！！

生理周期に個人差があるように『LHサージ』の持続時間やLH分泌量にも個人差があります。

毎周期きちんと排卵している女性を対象に『LHサージ』がどのくらい持続するのか研究した結果、『LHサージ』の持続時間が長い人もいれば短い人もいるなど、違いがみられたそうです。

つまり、『LHサージ』の持続時間が長い人は排卵検査薬が陽性反応を示す期間も長くなりますし、『LHサージ』の持続時間が短い人は、短い期間しか排卵検査薬が陽性反応を示さないということになります。（参考：https://www.avawomen.com/avaworld/long-lh-surge-last/）

市販されている排卵検査薬の説明書には、「1日1回（＝24時間に1回）、毎日同じ時間帯に検査すること」と書かれていることが多いと思いますが、『LHサージ』の持続時間が24時間より短い人だったり、LH分泌量が少ないタイプでほんの数時間しか排卵検査薬が陽性にならないような人だと、1日1回のみの検査では1度も陽性反応を見ないまま次の生理を迎えてしまうことがあるんです！！

『LHサージ』を逃さないために、排卵検査薬は朝・夜の1日2回（＝12時間に1回）、必要であれば1日3回使用することをおすすめします。

参考：http://www.ivf.co.jp/?page_id=97, http://www.kojimalc.jp/cure/cure-huninsyoukensa8.htm